成田→アムステルダム→ウィーン

つらいお盆進行も乗り越え、かねてからの計画通り、オーストリアへ!
これを楽しみにこの2ヶ月間がんばってきたのだ。

ここのところ、いろいろと疲れることが多かった。
心も体も軋んでいるように思えた。
そしてそれはたぶん、誰かに何とかしてもらえる種類の軋みではない。
だから私は旅に出る。
時間が許す限り長い間。

旅に出る理由は、考えようと思えばいろいろあるだろう。
私の一人旅を、多くの人は無謀だとか、大丈夫なのかとか、案じている。
でもまあ いいじゃないか。
私は旅に出たくなったから、旅に出るのだ。
旅に出るのに、それ以外まっとうな理由がどこにある?

つべこべ考えたって仕方ない。
もうお金はすべて支払ってしまったし、休暇もとってしまった。
そう、私の旅はもう始まっているのだ!

けだるい朝の空港。

事前に食事がまずいと聞いていたKLMだが、ぜんぜんそんなことはなかった。  曜日の都合で直行便が取れなかったので、KLM(オランダ航空)で、アムステルダム経由でウィーンへ入る。
ちなみに、ウィーンへの直行便が飛んでいるのはオーストリア航空と全日空だ。
(ルフトハンザももしかしたら飛んでるかも)

お盆のせいもあって、早朝から空港はにぎわっていた。
私の荷物は普段プール用に使っているバッグと、ハンドバッグだけ。
トランジットの荷物もないので、さくさくと手続きを終え、軽い朝食を済ませてゲートをくぐる。

ゲートで同じ飛行機に乗り、ウェールズにいくという大学生の男の子と話した。
なんというか、若いなぁと実感。
そんなに年が変わるわけではないのだけど。

成田を朝10:25に出発し、10時間半のフライトを経て、アムステルダムのスキポール空港に現地時間で15:10に到着。

オランダとここれからいくオーストリア、ドイツはともに7時間の時差(サマータイム中)。
時差の計算が複雑にならなくてうれしい。

成田で話した学生さんの荷物の確認を手伝ったり、コミュニケーション・センターでインターネットをしたり、空港を探検したりして過ごす。
メッセンジャーで日本の職場仲間や友人と話す。
日本はすでに終電近くの時間。
みなばたばたと帰宅して行ってしまった。

空港内にはなんとカジノもあるのだが、行きにお金をスってしまっても仕方がないので入らなかった。
ちなみに、カジノは18歳以上しか利用できない。

19:55発21:45着のウィーン行き飛行機に乗る。

ウィーン行きの飛行機では、隣り合った初老の男性とウィーン在住の女性と話した。

男性の方はかなりミステリアスな人物。
外見は日本人に近い。白髪で、とてもきれいなクインズ・イングリッシュを話す。
自分からやたらと話しかけてくるのだが、
「国籍を名乗りたくない」、「行き先を言いたくない」とのこと。
不思議な人だ。
聞けば、「newsweek」でコラムニストをしていたと言っている。
どこまで本当なのだろうか。
彼の一方的な話を聞いていて、もう一人のウィーンの女性は気分を害したらしく、だまりこむ。

一方、ウィーンの女性。
年齢は40歳前後だろうか。彼女もきれいな英語を話す。
中国の勉強をずっとしていて、去年も今年も中国へ行ったのだそうだ。

私も去年上海へ行ったので、話が弾み、意気投合した。
しかも、彼女はドイツ語訳の村上春樹の本を見せてくれた。
偶然にも私もこの旅に持ってきた本のうちの1冊は氏のものだったので、私たちは急速に仲良くなった。

さらに志賀直哉の話などをした。
なんでもかんでも読んでおくものだなぁ、と思うと共に、私が好きな作家をオーストリアの人間も好んで読んでいるということにとてもうれしくなる。
よいものは国を越えるというのは本当だ。

日本の作家の話をしているうちにあっというまに到着。

21:45、ウィーンのシュベヒャート空港に到着!
ついに憧れの音楽の都、ウィーンにやってきたのだ!

この日ウィーン空港に到着する便は私が乗ってきたもので最終らしく、空港は閑散としている。
シュベヒャート空港は、オーストリアで一番大きな空港とはいえ、成田やスキポールに比べると、格段に小さな空港だ。

オランダもオーストリアもEU加盟国なので、オランダで入国審査は済んでいる。このため、ウィーンでは入国審査は素通りである。

ウィーンからはリムジンバスが出ていると事前に調べてあったので、リムジンバスが通るウィーン南駅近くのホテルに宿を取ってあった。

着いてから探すのでもよかったのだが、夜遅くに出歩くのを警戒していたので、日本から電話で予約しておいたのだ。

私がリムジンバスで市内へ向かう旨を隣に座った女性に伝えると、彼女はホテルまで車で送って行ってくれるといってくれた。
これも何かの縁と思い、好意に甘えることにする。
ラッキー!!

彼女の車はスバル。
彼女はスバルをとても気に入っていると言っていた。
途中ガソリンスタンドにより、一路ウィーン市内へ。

途中の標識に、「プラハ」とか「ブタペスト」とか書いてあるのを見ると、ああヨーロッパは地続きの国なのだよなぁ、とつくづく実感する。いつかは車でヨーロッパを周遊してみたいものだ。

道すがら、二人で話す。
彼女は以前、学生の頃友達と二人で日本に来たことがあるということだ。
そして大阪で夜、泊まるところを探していたところ、大阪の人にとても親切にしてもらったという。
「だからあなたにお返ししてあげたいの」
彼女は言う。

私も同じ場面に出くわしたら、同じことをしよう、と心に決める。
やさしさはめぐるのだ。
世界はそんなふうにやさしく回り続ける。

さらに彼女は、ホテルに送る前にケルトナー・リンク(ウィーンのダウンタウンを一周している道路。ほとんどの見所はこの道路沿いと円内に集中している)を説明しながら一周してくれた。
どこまでも親切だ。

リンクを一周し終わった後、ホテルに送ってくれた。
別れ際に、
「あなたにウィーンを好きになってもらいたかったのよ。
第一印象にいいものを持って欲しかったの」
と彼女は言った。

もちろん、ウィーンの第一印象は、今まで行ったどの町よりもよかったのは言うまでもない。

美しい夜のウィーンと、そこに住む心優しい淑女に、一人楽しいたびの始まりを予感して、エビアンで乾杯!

※ちなみに、普通にリムジンバスで行く場合、空港からバスは2系統出ている。
1つは、シティ・エア・ターミナル行きバス。
もう1つはウィーン南駅を経由して、西駅に到着するバス。

参考までに、私が今回ウィーンで泊まったホテル:
Hotel Congress

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